Tsunami Times

  • MM

     August / Neat Crowを買った人がいたらこの画像と比べてみて欲しい。カラーリングのわずかな違いを発見出来たら、それはかなり鋭い。

     これは手元にある元木が最初に塗ったNeat Crow。本来ならMMとサインを入れて売られるはずなのだけれど、B品なのでとってある。お尻あたりの着色具合が販売されているものとは違うはず。ステインのブルーグリーンがテンプレートで塗ったアイボリーとブラックに被っているのがわかるだろうか。そう、この個体はテンプレートで塗った後に、ブラシでブルーグリーンを吹いてある。販売されているのはその逆で、ブラシでブルーグリーンを吹いた後にテンプレートで塗った。

     これは実は塗り手のJohnnyヨシイの判断で、俺自身もどうしようかと思っていたから、これでよしとした。結果的にいい判断だったと思う。だいたいにおいては大雑把な性格の元木ではあるのだけれど、そういう細かいところも気になることが時にはある。

     例えば配色については机上ではわからないことが多々あって、実際にサンプルを塗るのがTsunami Luresのやり方。だからサンプルカラーが結構あって、これはいつも元木がMMとのサインを入れてHead Huntersで売り物となっている。

     今日Head Huntersから「MMリミテッドって今回はないんですか?」との電話があった。そう、今回はないのです。ブランク数が限られていたせいで珍しく狙い撃ちでカラーリングをしたから。画像のようにいくつかのカラーサンプルはなくはないのだけれど、どれもB品のブランクに塗ったもので売り物にはならないのですよ。

     でもHead Huntersではこれを楽しみにしている人がいると聞いてちょっと反省。お知らせしておくべきでしたね。すみませんでした。

     さて、今週中にも案内しようと思っていたのが画像のロンTとスウェットパーカ、それからスウェットパンツ。トップ党のエッセイと広告の原稿をすっかり忘れていて、一昨日あたりからそれにかかっていた加減でちょっと遅れそう。

     この前の起毛スウェットパンツに使ったシンプルな図柄が、うちの奥さんなんかに妙に評判が良く、これをまた使えないかと思案した結果がこれ。ロンTにもパーカにも小さめにプリントを入れた。過度にグラフィックに主張されたくない向きには丁度いい、よく見れば凝ったデザイン。

     ロンTはこれから出番が増えると思うのでタイムリーかと思います。スウェットについてはこの前のは裏起毛素材なのでちょっと暖かくなって来ると出番は減るとは思うけれど、今回のは裏パイル素材で、これは裏起毛ほど保温性がなく、かえってその方が具合がいいということがある。おそらく5月くらいまでは十分に出番があるはず。

     来週にはご予約を開始して、今月末までには出荷の予定です。

     今日、トップ党の原稿を書きながら鳴らしていたのはキース・ジャレット。彼の体調が思わしくなく、ピアノが弾ける状態ではないとの知らせを目にしたあたりからジャズを聴くことが増えたような。ジャズ熱再燃というほどでもないのだけれど。

     キース・ジャレットを始め、ハーブ・ゲラーにスタン・ゲッツにグラント・グリーン・・・それにしてもジャケットデザインがいかすね、古いジャズは、やっぱり。

     ジャケ買い(死語か)も決して損はない。ジャケットだけでも絵になるし、内容もだいたいにおいて間違いない、と思う。

     ジャケットじゃないけど、たった今カワハラ君から送られてきたサン・ラーのリバイバル映画の絵なんて、もう最高のセンス。というより、サン・ラー本人のセンスが凄いのか・・・。

一覧へ戻る