Tsunami Times

  • Cotton

     昨夜は食事中に思いっきり舌を噛んで物凄い痛い思いをした元木である。結構な血が出てびびりました。その後、なぜかニール・ヤングのバンドでギターを弾くことになって、しかし上手く弾けないという夢を見た、そんな日曜日。

     その舌の違和感をなんとかやり過ごしつつ、今日の仕事の一つは帽子の写真を撮ること。Tシャツに続いて小さなフェルトのワッペンを付けたコットンのサファリハットとキャップのサンプルが出来上がったのです。

     去年はポリエステルのサファリハットが好評だったのだけれど、今年はテフロン加工のナイロンが素材。撥水性、防汚性、防油性がありながら通気性があるというのがこの加工の特徴です。

     元木は去年からこのサファリハットを実際に使っているのだけれど、その機能性はもちろんのこと、ナイロンなのに見た目にも感触もコットンライクなところがかなり気に入っています。

     それにこのTシャツにも採用した魚イラストのワッペンが付いたということで、さらにお気に入りのハットになりそう。このカーキ色の他にベージュとネイビーと煉瓦色があります。

     そして同じくアースカラーのキャップ(カラーはこのベージュの他にカーキあり)の方はコットン100%。本体に加えてツバの部分も柔らかく、くしゃっと丸めてポケットにも入るパッカブルな仕様です。帽子を収納して携帯するってなかなか面倒なものだけれど、このキャップならそんなこともありません。ツバには形状を変えることの出来るワイヤーが入っているので、これが結構フレキシブルで便利。丸めておいても復活するし。

     これらハット&キャップは近日中にご予約開始。Tシャツと同じく7月中旬に出荷の見込みです。

     それからこんな試作品も。そう、ついにTsunami Luresからも待望のスケールが?

     ただ、見ての通りこれはパッカブルでもなければコンパクトでもなく、最新素材でもない。少々重い上に盛大に場所を取る、実に時流に反する仕様です。ただ、よく言えば存在感だけはある。キャンプのカッティングボード くらいにはなるし、うまくすれば小さなテーブルくらいには応用出来るとは思うのだけれど、果たして・・・。

     その上、おそらくはいいお値段になります。長さ70cmほどもあるオークを使って、さらには全面にレーザー彫刻なので。

     でも、こういうのが作りたかった。需要がどのくらいあるのか、ちょっと不明ですが、なんとか実現したいところ。

     だからというわけでもないけれど、こんな時代にわざわざ不自由な手段を選ぶ人、俺は嫌いではありません。以前、ジープに乗る最近トップウォーターに目覚めた素敵なユーザーを紹介したのを覚えているだろうか。彼は実はそろそろジープから240に乗り換えようと思っていたらしく、そのことをネットで探索していたら元木の240にたどり着いたのだそう。そしてまんまとTsunami Lures沼にはまったというわけだ。古い車にも乗っておくものですね。

     そんな彼、ミナミ君のところにもついに240がやって来た。写真を送ってくれたので紹介します。

     いや、いいですね、この佇まい。それに俺のボーンホワイトにも負けず劣らずいい色だ。カッティングステッカーも似合う。最新のマテリアルをふんだんに使ったというような利便性からはほど遠いけれど、本人の体にもそして雰囲気にも着るほどに馴染むコットンのような車だと思います。壊れれば修理してまた身に付けたいと思う。

     しかも愛犬家だそうでその部分も被っちゃってる。それにしても可愛い、しかもかしこそうなボーダーコリーだ。うちの駄犬とは似ても似つかない。可愛いんだけどね、うちのも。

     何が言いたかったかと言うと、こういうファンが増えてくれるのは嬉しい限りだということです。大いに励みになる。彼の今後が楽しみです。

     楽しみと言うと、昨日の日曜日は息子が昼寝をしているすきに新しい村上春樹本を一気に読み終えた。他の本を読むのは他人より結構な時間を要する俺なのに、どうしてあの人の本は早いのか。Tシャツについて書いたエッセイ集ということもあるのだろうけれど。

     本によるとハワイのスリフトで村上さんはTシャツを漁るのが好きだったのだそう。ごく安いやつを。かくいう元木も古着屋でTシャツをパラパラめくるのが好きです。それにレコードめくるのも好き。時間を忘れてしまう。買うと買わないとにかかわらず。この頃はそんなこともあんまりなくなったなあ。

     Tシャツはコットンに限りますね。特に半袖は。ロングスリーブのは俺も機能性のを好んで着る(TULALA×TNMLのいいですよ)のだけれど、どういうわけか半袖はどうもコットンがいい。

     ちなみに元木はハワイにピーコックバスを釣りに行ったことが2度ほどあって、その時は空いた時間に村上さんとおそらくは同じスリフトで、レインスプーナーとかのコットンシャツ(レーヨンのアロハは高価ということもあって)を探して安いのを数枚買って帰って来た。しかし、いいと思うとほとんどデカいサイズなのでその点は苦労しましたね、そう言えば。村上さんだって苦労したはず。

     村上春樹を読んでいるとモンクが聴きたくなる、ってわけでもないのだけれど、このアルバムが今かかっております。そういう偶然て悪くない。考えてみれば偶然に偶然を重ねたものですから、俺の人生なんて。

一覧へ戻る