Tsunami Times

  • Camp, Fishing & Music

     キャンプ&フィッシングの準備に余念がない。忘れ物はないだろうかとちょっと心配な土曜の夕方。

     いつものようになにせ荷物が多いものの、新調したキャンプ用のルーフキャリアのおかげで事務所から持ち出す分はひとまずキャパシティに余裕あり。寒い分自宅からのものも多いだろうから、さてどうなることやら。

     ちなみに七色ダムではしのちゃんと神岡と三人で釣りということもあり、ボートはレンタル。というわけでボートのカートップいらずなのだ。よくよく考えてみたらそういう手もあるわけでした。

     それにしても七色ダムはいつ以来だろうか。この前はいつ行ったのか、まるで思い出せないくらい前なのである。それどころかリザーバーの釣りだって久しぶり。リザーバー中のリザーバー(?)、その代表格も代表格の七色ですから、美しさに浸って釣りを忘れてしまうかも・・・なんてことはないか。

     そんなこんなでウキウキしている俺なのだけれど、キャンプに一緒に行くT字路sチームとジーニョチームと神岡も2、3日前からまるで落ち着かない様子がLINEのやり取りからも漏れ伝わる。全員浮き足立ってます。

     新生Sonic Horn Miniももちろん七色に投入。ショートムービーを見てマニア谷口も指摘した通り、ターンがより得意になったSonic Horn Miniです。只今ご予約受付中。ブラッシュアップしたSonic Horn Miniをお楽しみに。

     その他持ち込むつもりのプロトのプラグにはなんとダーター関係が3種。ま、そのうち2種は兄弟のようなもので、いずれもそれほど弄るところはないのだけれど、来るべきリリースに向けて弾みになればいいなと思っている。マニアックなユーザーの中にはこの頃ダーター連合なるものもあるのだそうで、だからと言うわけではないのだろうけれど、何やら奇しくも気分はダーター。

     昔、スタンダードなダーターを作って欲しいと言われたことがあって、それなりに考えてみたり、実際に形にしてみたことがあった。しかし、よくよく考えて通り一遍のごく普通のものを作るのはうちの仕事ではないという結論に至る。

     スタンダードとはそもそも革新的なものであって、コピーするということではない。エッジの立ったものこそが、やがてスタンダードと呼ばれるようになるのである。屁理屈と言えばそうかもしれないが。

     例えばキース・ジャレットは真に革新的な人であり、スタンダードとなり得る資格を有する人だと思う。彼が単に過去の巨人たちをなぞるだけの人ならこうは有名にならなかったはずだし、後世に語り継がれることもない。

     今朝facebookで彼がピアニストとして再起不能であることを知って、とても寂しい気分になった。だから事務所に来たら彼のアルバムを聴こうと思っていたのだけれど、勝手にMacが上のアルバムをかけたのである。これがなんとも罪なくらいに美しい。昨日のビル・エヴァンズと言い、キップ・ハンラハンと言い、秋という季節が感傷を呼ぶのか。

     俺はキース・ジャレットを聴き始めてそう長くはないし、他の彼のファンほど熱心だとは言えないのだけれど、それにしても彼の新しい作品を聴けないと思うと余計に寂しさが募る。

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