Tsunami Times

  • メキシコマンネングサ

     愛車240の年式は’92なので28年落ちの中古車だ。俺にとっちゃ’92なんてそう遠い昔でもないのだけれど、28年も経つと聞くと、立派に遠い昔ではあって、なんだか時の流れというものに感慨を持たないでもない。ちなみにこいつは購入してからももう7年である。というわけで経年劣化が当然あって、点火系とラジエーター、それからウインドウのスウィッチ、トリップメーターなんかを修理した。

     戻ってきたので、いつものようにダッシュボードあたりをポンポンと叩いて労をねぎらう。出費はかなり痛かったのだけれど、修理が上がるとすっきりする。おかげで調子も良くなって、これには嬉しくなってしまう。

     大きなお金をかけて(ということは多くのエネルギーを消費して)開発されたエコカーと、少々燃費の悪い古い車とどっちがエコか?ということを考えたら、古い車を治して乗るということは決して悪いことではないと思っている。そう考えると、新しいエコカーを3年で乗り換えるというサイクルにも疑問がわかないではない。ま、しかし、そのあたりはちょっとした言いわけで、どうしても今(きょうび)の車には乗る気になれないというところが本音ではあるのだけれど。

    名前さえわからない綺麗な黄色い花

     エコというと、環境問題に関する本を今数冊読んでいて、例えば「なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか」は文字通り外来生物の是非を問う本である。結論はタイトル通りほぼ「是」で、これは俺のようなブラックバスに携わる人のもやもやをふっとばす痛快極まりない内容ではあるので、ぜひ読んでみていただきたい。

     これを読んでいると、最近は息子と散歩する道端の草花が気になる、と先日書いた。吉田幸二師匠から指摘されたり、実際に調べてみたりして気づいたが、先日は7割方と書いた外来種の割合を8割から9割方というふうに訂正します。

     そう、実に多い。でも、これに愕然したというのではない。生態系というのは移り変わるものであるということを改めて発見したということ。そして移入された種を駆逐することがいかに馬鹿馬鹿しいか、そしてそこに莫大なお金を使うことがいかに無駄かを見る。それはつまりは全くエコではないんじゃないのって思うのだ。

     ちなみに名前がわからない草花も当然ある。中には見慣れない、というか今まで気づかなかった種類のものも。上のは調べてみるとどうやら(あまり自信はないものの)メキシコマンネングサという名前のよう。メキシコとついているからてっきり原産地はメキシコかと思いきや、原産地は不明なんだとか。そのあたりいいかげんなものではある。原産地って特定できないものなんだという典型なのかも。

     関係ないけれど、昨日は自宅の横を流れる三面護岸の水路の穴からいつも顔を出していた、タウナギが死んでいてちょっとショックだった。ちなみにこれもまた人為的に移入されたもののよう。そういえば今日はヌートリアも見かけたな。

     さて、メキシコと言うと、Tsunami LuresのStay Home企画の第何弾になるかもう忘れたけれど、DVD「Leyenda en Vamonos」の未公開映像の第三弾を公開。玉越さんと臨んだ2日目の午後の映像です。長いので観る人には覚悟が必要かも。

     下の画像は映像中の岬で、元木がいいのを釣った後奮闘する玉越御大の姿を背後から捉えたもの。ガイドと元木にしか拝めなかった絵です。この後ろ姿を俺は一生忘れないと思う。

     それにしても当時元木は御大のタフぶりに感心したものだけれど、この映像でもその一端が見えるはず。灼熱のメキシコで何時間も釣るわけですから。

     下の画像はその時に釣った6.7lbで60cmに近い魚。映像ではどうも大きく見えないのだけれど、写真だとちょっとましに見えるでしょうか。玉越さん撮影です。これは久々にブルブルと奮えました。

     下の画像はこれは初日の午前中に釣った8lb。Extra 1の映像中「玉越さんに出たやつですよ、たぶん」と元木が言ったあの魚です。

     ところでこの時に被っていたハットはご覧のようにポークパイで、元木の一番のお気に入りだった。どうして過去形なのかというと、このツアーの何日目かにこれをどこかに失くしてしまったから。これは大きな魚をバラしたくらいのかなりの痛恨だった。

     これはニューヨークハットというブランドのもので、実は元木のポークパイハット遍歴はこれに始まったのでした。高さの具合も、つばの広さもロール具合もとても良かった。あの時失くしたから今はもう手元にないのだけれど、今もこれが元木のポークパイの標準ではある。

     只今ご予約受付中のポークパイはどうかと言うと、ニューヨークハットよりも多少浅く、つばは多少狭く、それにロールも少々きつめの印象。それからニューヨークハットのつばには固い芯が入っているのだけれど、こいつはそうではなく、でも柔らかいかと言うとそうでもなくちょうどよい。だからニューヨークハットとは少し種類が違うと言ってもいいのだけれど、これはこれで決して悪くない、というかとても良い。実際元木はもちろん気に入っています。

     サイズ感は、ニューヨークハットだとXLがジャストの少々頭が大きめの元木(Lサイズは入るけれど少々きつい)には、今回のこのハットはちょうどいい。メーカー公称値は58.5cmとなっているのだけれど、実際にはおそらくもう少し大きな人でもフィットすると思う。もちろん小さい人にもサイズ調整ベルトが内側にあるのでフィットするはず。

     ご覧のように元木は缶バッジを付けてアレンジしています。これがなかなか楽しいのでぜひお試しあれ。そうそう、バッグなんかにも缶バッジは悪くないですよ。

     今朝はニール師匠のPowderfingerと先頃亡くなったビル・ウィザースのLean On Meを車中歌いながら事務所へ。この頃はこれが体調のバロメーターだ。体調が良くないとか、気分が沈むとか、そういう日には歌いたくとも歌えないから。それに歌えると気分はさらによくなってくるし。

     ついでに今日は事務所に来てなんとなくギターを手にして歌い出したら調子良くなって、水曜日で上階のブライトリバーは休みだからと、ついつい声も大きくなっていたところに、自宅待機でいないと思っていたジョニーヨシイが入って来てちょっと恥ずかしかった。ま、よくあることだ。恥ずかしいとは言え、顔を赤らめるほどではないところが厚顔無恥なゆえんかもしれない。

     そう言えば、この前は車中で歌っているところを目撃されて、SNS上に書かれてた。「怒っているのかと思っていたら歌っていた」のだそう。「恥ずかしいところを見られたもんだ」とコメントを入れたら「Rock’n Rollでした」だと。そうだといいのだけれど、それにしてもこれもまたちょっと気恥ずかしい。だからといって当分はこれをやめる気はない俺なのです。万が一見かけたら笑ってやって下さい。

     今年もジャンボリーが開催出来るならまた歌いたいなあ。

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