Tsunami Times

  • ビンゴの景品とウェイトのセッティング

     津波ルアーズ新年会はいつものごとく美味しい飲食あり、歌あり、笑いあり、ビンゴゲームで悲喜こもごもありにて無事終了。エネルギーをいただきました。ただし、最近の俺にしては夜更かしの上に、息子が夜中に熱を出したりして、次の日はそこそこの寝不足で少々辛かったけど。

     今年のビンゴゲームの1等豪華景品アップルウォッチはジーニョ・フユミが獲得。おめでとう。しかし悔しい!俺がもらうつもりだったのに。

     1位以外に元木が狙っていたのは太っ腹おかもっちゃん提供の、イレクターズが持って帰ればそのまんま店で売れそうなコールマンのランタンに2ガス。これはしかし、なんとどちらもあえなくジーニョ・マメタンが獲得。今年のジーニョはついているのだ。

     代わりに元木がいただいたのはイレクターズ提供のOutdoor Life ’66年ものと’68年もの。ちょっと前にイレクターズで買ったField & Streamとかもそうだけれど、内容自体も興味深いけれど、それにも増してこのあたりの雑誌広告ってやっぱりいいんです。古き良きアメリカは我々にとってははっきり言ってネタの宝庫。

     とまあ、こんな風に盛り上がった新年会ビンゴでした。

     さて、目下取り掛かり中の仕事は福袋のHand Drawn Paisley PlugとPhoto Grand Prixの賞品プラグのリグ組み。もうすぐ出来るので、期待に胸を膨らませてお待ちあれ。

     そのリグ組みをしながらここで一度説明しようと思っていたことを思い出す。

     最近のうちのウッドプラグのベリーには上の画像でご覧のような穴が開いている。小と大と小の1セットが2セットあるうち、両端の小さいのがオリジナルサーフェイスリグを留めるためのビスの穴、真ん中の大きい穴はウェイト用の穴。ウェイト用の穴は直径6.5mmあるので、ここには直径6mmくらいまでのウェイトが挿入可能ということになる。

     デフォルトでここには元木がセッティングしたウェイトが入っているのだけれど、二箇所のいずれにも入っているかと言うとそうでない場合も実はある。それなのになぜ二箇所開けているのか?それは完成直前まで決定を先送りにすることが多いからなんです。

     元木が悩みがちということもあるのだけれど、ウッドの比重には結構幅があって、サンプル数個でウェイトのセッティングを決めてしまうのには少々リスクを伴う。いざ削られた製品版のブランクが来たはいいが、それが重い方に偏っていたり、反対に軽い方に偏っていた場合にはセッティングの平均値をとる必要がある。もちろん極端に重いブランクや軽いブランクはその時点ではねてしまうのだけれど。

     もう一つの理由としては、ユーザーもウェイトセッティングがある程度いじれるのも面白いということ。元木がセッティングに悩むくらいなので、そこには実に微妙な部分があって、例えば第一案、第二案、第三案ともに使えるものの、しかしひとつに決めなければならない場合があったりもする。デフォルトは悩んだ末に元木がもちろんベストと考えてチョイスしたものではあるのだけれど、これをお好みで変えてしまうのも一興ということ。

     ちょっとこなれたユーザーならば、ご自身でセッティングを変えてその違いを楽しんだり、あるいは自分の好みのアクションが出るよう調整したりということが可能になる。極端に重いブランクや軽いブランクはその時点ではねてしまうとは言え、それぞれの個体でいくらかは重さに違いがあるわけで、そのあたりを個体ごとに微妙に調整するのはそれ自体でないと出来ないものだから。

     例えばペンシルを直立にしてしまうようなウェイトセッティングは、一歩間違えば沈んでしまうわけで、そういうセッティングは津波ルアーズではほぼやらない。でもユーザーが個体ごとに楽しんでもらう分には面白いかもしれない。これは極端な例ではあるけれど、フロント側に入れた6mmのタングステンウェイトをリアに変えたところで、実はどちらも使えるアクションであることがあったりもするのです。

     そんなわけでこの頃は二箇所の穴を一見不必要に見えても開けているということなんです。

     いかがでしょう?我と思わん人はセッティングを変えてみては。自己責任でという但し書きは付くのだけれど。

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