Tsunami Times

  • スタンダード

     スタンダードとは偉大なるマンネリである。そこは居心地のいい保護された世界で、その古きに安住するものは多い。しかし新天地を求めるものこそが次のスタンダードの創造者ではある。

     そういう意味ではクリエーターとは変えようとするもののことだ。あるいはそうしようともがくもののこと。

     スタンダードって、ポピュラリティーを得ることが前提としてあるから、ここには大きな壁があって、そこに臨む多くのクリエーターと同じく、今のところ津波ルアーズはそこに風穴どころか、傷跡さえも残してはいない。

     津波ルアーズがスタンダードに一石を投じるべく、またしても懲りずに自信を持ってお贈りするのがNiva del Plastico。まかり間違えば何かの拍子にこれがスタンダードと呼ばれる日が来るかもしれないので、先取り気質を自負する目ざといトップウォータープラッガーならずとも、今のうちに青田買いしておくと、あとあと自慢の種にもなるというもの。

     今後続々リリース予定Niva DPシリーズにおいて、先陣を切るのがペンシルベイトのNiva DP。ウッド製のNivaを使った人にならわかるあのアクションはそのまま。もちろん素材によるセンシティブなアクションの違いはあるものの、大きくウッド製と違うのはやはりサウンドだろうか。

     サウンドに関しては既存のノッカー系のペンシルとも違うユニークなもの。例えばうちのVivo DPのノッカーがウェイト兼インナーラトルの前後の動きで「カツンコツン」といった類いの音を発するのに対し、このNiva DPのインナーラトルは左右に転がって「ゴロンゴロン」と鳴る。前者は一般によくあると言っていいのに対し、後者に同じものを探すのはかなり難しいはず。

     これと言うのは、左右に倒れ込み(プラッタリング)ながら急角度でスライドするNivaの特異なアクションが生んだもの。これは実は狙ったものではないのだけれど、それにしてもそれはこのアクションだからこその副産物ではある。

     Niva DPは大阪フィッシングショーにてお目見え。魚矢展示会では受注も始まった。リリースは4月予定。

     スチール製のツールボックスの老舗メーカーとして名を馳せていたリングスターが樹脂製の量産型へと舵を切ったのは、当時アメリカで台頭し始めていた樹脂製のツールボックスを見たのがきっかけだったとか。スタンダードが次のスタンダードへ向かって羽ばたいた瞬間である。

     そこから生み出されたのが高耐衝撃性コーポリマーで出来たボックス。これが今も同社のフラッグシップだ。自動車のバンパーと同じこの素材で出来たボックスは堅牢性を誇る。また、スライドロックという機構も秀逸。

     津波ルアーズがこれに刮目して別注をかけた。プレーンで収納性も高いこのモデルのカラーリングを変えたいというわがままに真摯に付き合っていただいた結果がこれ。

     カラーはアンバー×タン。取っ手部分にはフェイクウッドのシールを貼った。あとはワンポイントのヴィンテージ調ステッカーを貼っただけ。これ以上の過剰な主張は敢えて避けた。Tsunami Luresの記載さえない。ただし、この部分に関しては、後日、これにぴったりサイズのステッカーを作ろうと企んではいるのだけれど。

     このボックスは、雰囲気があり、しかも機能性のあるボックスを使いたい、スタイルにこだわるトップウォータープラッガーが、あるいは元木自身がこれまで苦労してきた難題にヴィンテージとは違う形で一つの選択肢をもたらしたと自負している。

     リリースは4月の予定。

     ペンコのストレージコンテナも、そのタックルボックス問題に選択肢をもたらした立役者だ。タックルボックス替わりにこれを流用するプラッガーは多い。

     これに津波ルアーズはステッカーを別注していたのだけれど、好評に乗じてカラーリングの別注までしてしまった。リングスターに別注したと同じアンバー。温かみがあってアンティークな雰囲気のあるこのカラーが供給されるのは津波ルアーズからのみ。

     Penco Storage Container – Amberのリリースは3月の予定。

     今日はその展示会にドライバーズジャケットを着て出かける。ちなみに170cm 65kgの元木にMはぴったり。あまりにぴったりなので、先日お知らせした胸のロゴをFishaholicにするカスタムヴァージョンはLサイズを注文しようと思っているところ。

     さて、明日からはいよいよ大阪フィッシングショー。(金曜は業者日、土曜と日曜は一般公開日)上記の新製品、恒例のLIMSとのコラボルアーetc.、そして話題沸騰のTULALAとのコラボ、それら全てを展示して待ってます。

     会場は対策を講じているし、我々もほとんどはマスク着用でお迎えすることになるかと思います。ウイルス対策に万全を期してどうぞお越し下さい。オフィシャルサイトの新型コロナウイルスおよび季節性インフルエンザへの対応に関するページはこちら

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